The Linux Kernel Archives
kernel2.6系Upgrade作業手順
 
2003/12/19
written Komuro

まず、下記サイトからパッチをダウンロードした。

http://www.kernel.org/

(siteイメージ)

■ダウンロード

ここで、 2.6.0とかいてある数字をクリックするとパッチをダウンロードできる。
なお、これは差分ファイルと思われるので、新規で構築したい倍場合は、Full版を落とす事にした方が良い

ちなみにFullSourceをダウンしたい場合は、Vと書いてあるところをクリックすると、FullSourceがダウンロードできる。

Sourceをダウンしたら、以前FullSourceを展開した場所にコピーする。(/usr/src/)←通常ソースが展開される場所

注)RedHatシリーズをそのままインストールした初期時点では、
/usr/src/ 以下にkernelのソースが無かったので、はじめて再構築するのであれば、FullSourceをダウンロードしてしょっぱなから構築しなおした方がいいとおもいます。

■構築前の準備

今回は、念のため、kernel-2.4.23をバックアップをとって、2.6.0で不都合が起きたい際に直ぐに復旧できるよううにしておいた。cp kernel-2.4.23 kernel-2.4.23_old などとした

今回は、大幅にバージョンが上がったので、2.6系をゼロから構築することにした。
FullSource をダウンする場合は、Vからダウンする。
patchを当てようとしたが、うまくいかなかった。


■再構築
現在使用されてる、.configのバックアップを取った(オプションなどの設定は、2.6でも使えるのでコピーを取っておく必要がある)
準備が出来たら以下のような作業を行った。

$tar jzvf patch-2.6.0.bz2
$cd linux-2.6.0
$cp .config_bak linux/.config
$make menuconfig



General Setup > kernel .config suppot を有効にする
以前の設定を有効にできるようにした。
■コンパイル
*** End of Linux kernel configuration.
*** Execute 'make' to build the kernel or try 'make help'.

make menuconfig終了後 makeのみを実行してくださいみたいメッセージが出たので、makeのみを実行した。
コンパイル時間は、celelon900 でかなりかかる。


■/boot/grub/grub.conf の確認
make のみで、すべて終わるようだが、grub.confには自動で追加されないらしい。
念のためモジュールのインストールだけは、make modules_install でおこなった。
title Red Hat Linux (2.6.0)
root (hd0,0)
kernel /vmlinuz-2.6.0 ro root=/dev/hda2

このように自分にgrub.confに追記した。
あとは、rebootをかけて、grub尾メニューが出てくるをを待って起動した。


■起動

結論から言うと、Xまで、無事に立ち上がった。
特定のモジュールに対してだけ、専用にモジュールローダが必要と思われるので、後日それについては調べていきたい。

確認できているもの
iptables(NAT関係)
IEEEドライバ



■補足
クライアントとしてのみ使ってる人はいないと思うが、とりあえず、Xの環境が立ち上がり、動作確認をとるだけなら問題なかった。WEB閲覧も問題ないし普通に使う分には問題ないだろう。運用も含めた安定性を求めるには、まだまだ調査が必要みたいだ。
ある記事によると kernel2.4系よりメモリを、多少必要とするほかパフォーマンスも何%かおちるとのことですが、後のプログラマーが改善してくれるだろうとかなり楽観的な見方だ。

現状では、テストマシーンで起動のの確認のみに使ったほうがいいと思う。
■問題点
iptables を読み込むための対策(検討中
IEEEドライバ を読み込むための対策(検討中)



 
 
 
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2003/12/19
written Komuro